時流

ETF手数料、ブラックロック半値に

世界の株や債券などに投資する上場投資信託(ETF)を巡り、運用会社の手数料の引き下げが過熱している。

ブラックロック・ジャパンは6月に日経平均株価に連動するETFの信託報酬を半分にし、野村アセットマネジメントも9月に引き下げた。

地銀や信金などが低コストのETF運用にシフトしているためで、利益を削ってシェアを優先する運用会社の苦境が深まっている。

国内勢では野村アセットマネジメントが日経平均連動型の信託報酬を0.198%から0.12782%に下げたほか、三菱UFJ国際投信は3月に米S&P500種株価指数連動型、7月には東証REIT(不動産投資信託)指数連動型を引き下げた。

日米の信託報酬を比較すればこれくらい下げるのは当然である。日本の証券会社の手数料が今までが高すぎたのだ。

利益を上げたいのであればクライアントの資産を増やすしかないのだ。ファンドマネージャーはより一層真剣に市場と向き合うことになるだろう。