お金とは

個人、外貨定期預金が大幅増

長期で外貨に投資する外貨定期預金の開設が活況だ。新生銀行の外貨定期預金残高は半年間で6割超増え、ソニー銀行では1カ月間の新たな預入額が半年前から8割増えた。

海外の利上げが背景にあり、ソニー銀のドル預金金利は半年で10倍超に上昇した。海外との金利差はなお拡大する見通しで、これに伴い円の先安観も強い。外貨建て資産を持つ個人の動きが広がっている。

背景には、海外中央銀行の急速な利上げにより、外貨預金の金利が上昇していることがある。

外貨預金の利用者が多いソニー銀ではドル定期預金金利(6カ月物)は足元で2.00%と、2月の0.15%に比べて約13倍に上昇した。新生銀行も1年物や5年物が3.50%と、3月末の1.00%から大幅に上がった。メガバンクの円定期預金の金利が0.002%前後で推移していることを考えると、外貨預金の金利は消費者にとって魅力的に映る。

約3年前から円ドル半々で持ちましょうというセミナーをやってきたが、ここにきて皆さんも理解してくれてくれているようだ。いまだに投資が怖いと思っている方々はドル資産を持つ第一歩はドル預金でいいのかもしれない。

ただし老後の資金にはほど遠い。