約8600人いる社員の8割を男性が占める大成建設が、育児休業取得率100%を3年連続で達成している。
達成するための対策は
30近い支店や事業所のトップを務める役員クラスと管理職に、取得率を四半期ごとに一斉送信する。全部門の一覧表なので、ダメな部局は社内中に知られてしまう。未取得の社員がいる部局の幹部には人事部が働きかけ、取得期限が近づくほど連絡の頻度を上げてプレッシャーをかけている。
収入の減少に関する対策は、原則満1歳、事情に応じて満2歳までは給与の50~67%に相当する育児休業給付金を雇用保険から受け取れるが、夫婦ともに休めば家計不安は大きい。大成では5日間まで育休を有給扱いにできる制度を、今秋にも大幅に拡充する。男性版産休を使う場合は1カ月分を有給扱いにできる方向で検討している。
子供の成長を目の当たりにできるチャンスはその子にとって一回きり、男性版産休を取れる企業が大手企業だけではなく中小企業でも普及すると良いと思う。
そんなの無理だよ〜と思う経営者もいるが、無理と思った瞬間に思考は停止する。