世界で電気料金の上昇が止まらない。
火力発電に使う液化天然ガス(LNG)などの価格高騰が主因だ。
2021年度のエネルギー白書によると22年3月の電気代は19年1月比で欧州連合(EU)で4割増、米国は1割増となった。
日本も1割増で価格転嫁が進み始めている。
今のところ日本は欧州より値上げは抑えられている。理由の一つはLNGの価格だ。日本が長期契約で調達するLNGの価格は原油価格と連動しているが、ロシアでの資源開発事業「サハリン2」で取れるLNGは、ロシアが日本への輸出を停止する可能性がある。
誰も感じていると思うが、電気代の一層の上昇につながるだろう。これはウクライナとの戦争が終わったとしても上昇は続くだろう。