時流

スシロー皿分析開始

回転ずし「スシロー」を運営するFOOD&LIFE COMPANIES(F&LC)は20年間蓄積した販売データを使って、食材やすしの廃棄を減らす取り組みを始めた。

約200億皿分のビッグデータのうち約20億皿分を人工知能(AI)に学習させ、店舗ごとに当日の売上高や皿数を予測。適切な量の食材を準備し、作りすぎを減らす。原価率を低減し、原材料価格の高騰を乗り切ろうとしている。

売れる皿の予測は「マグロが何皿」「サーモンが何皿」など、120種類ほどに及ぶスシローのメニューの細部にわたる。この予測値を基に、店長はスタッフに魚の解凍や切り出しなどの仕込みの量を指示して、夜間の来客ピークに備える。

こうした予測の基礎となるのが、2002年に導入したICチップ内蔵の皿だ。どのネタがレーンをどのくらい走ったか、売れたか廃棄したかなどを一皿ずつ記録できる。

人の予想や長年のカンではなく、AIデータに基づくことにより誰が店長になっても発注ミスはなくるるだろう。店長がやるべき仕事は食材の予想発注ではなく、その職場で働く従業員の幸せを考える事だけでよくなる。しいてはお客様の笑顔につながりファンが増える。

デジタルトランスフォーメーションはこのように使ってほしい。