タイで新型コロナウィルス保険の支払いが急増し、経営に行き詰まる保険会社が相次ぐ。
1月下旬に財閥系の損害保険会社が事業停止を決め、保険の契約が打ち切られる事態となった。新しい変異型「オミクロン型」の流行が続くなか、契約者は保険会社への不信感を強めている。
大手財閥TCCグループ系の保険事業持株会社タイ・グループ・ホールディングスは参加の傘下の「サウスイースト保険」が自主廃業すると発表した。
コロナ保険の保険金支払いが膨らみ財務が悪化したためだ。
コロナ保険の契約者には保険料を返金して契約を終了する。
「保険会社は契約を守るべきだ。いつ感染するかわからず不安でならない」という契約者の意見もある。一方、保険金目当ての意図的な感染があるとされ、契約者の倫理面の問題も指摘される。
保険委員会事務局(OIC)は保険金支払が遅延した2社の保険業免許を取り消した。