ゼロコロナで香港離れ

香港が新型コロナウイルスを完全に抑え込む政策に固執し外資系企業に困惑が広がっている。

国外からの入国を厳しく制限し、ハブ機能や人材のプールといった本来の強みが損なわれている。香港国家安全維持法に続く打撃でシンガポールへのシフトを検討する動きが出てきている。

クルーズ船大手の米ロイヤル・カリビアンは４月から大型船「スペクトラム・オブ・ザ・シーズ」の拠点を香港からシンガポールに移す。また英HSBCも１月、富裕層向け金融を強化するために新設した部門のトップをシンガポールに置くと発表した。