時流

ひのえうま

「今年はずいぶん、赤ちゃんが少ない」。そんな驚きを伝える報道が目立ちはじめていた。年初来の出生数の落ち込みが、くっきり浮かび上がりつつあった。

原因は「丙午(ひのえうま)」の迷信だと、ほぼ断定できた。60年に1度、この年に生まれる女性の気質をあげつらう根拠なき言い伝えが、かねて流布していたのだ。

産み控えが起きたのであれば、良い情報を上書きすれば出生率は増える。

戦前の慣習が残っていた昭和40年代とは違い、さすがに次の「ひのえうま」に人々が動じることはないと思うが、不動産の売買契約は、大安もしくは先勝に私はしている。

つくづく日本人だな〜と思っている。