カップ麺の販売価格を小売業者に強制したとして、公正取引委員会は不正な取引方法の疑いで全国で豚骨ラーメンを展開する「一蘭」(福岡市博多区)を調査している。
同社はスーパーマーケットなどに対して値下げをしないように圧力をかけた疑いがある。値崩れ防止やブランドイメージの維持が目的だ。
カップ麺「一蘭とんこつ」は490円で高級カップ麺として売り出していた。
独禁法では小売業者に自由に販売価格を決めさせない行為は禁じている。
市場に流通してしまった商品は市場原理に寄り添う。人気があれば値引きしないで販売できるが、人気がなければ在庫も処分したくなるだろう。在庫を保管しておく倉庫にもコストはかかるのだから。そこにメーカーは介入してはならない。