地方銀行の再編が「一県一行」の時代に入る。
横浜銀行が同じ地盤の神奈川銀行を完全子会社化する検討に入ったことを発表した。一県一行をつくるのは横浜銀行だけではない。長野県の八十二銀行も長野銀行と経営統合することで最終合意し、青森県も青森銀行とみちのく銀行がプロクレアホールディングスを発足している。
その背景にはこれから本格的に始まる人口減少が影響している。横浜銀行が地盤の横浜市も22年、戦後初めて減少に転じた。神奈川県の人口も減少し始めている。
地銀再編は他の地域でも続く可能性がある。預金も振り込みも融資も店舗が無くなっても困ることは無いかもしれない。両替にATMがあれば事足りる。不動産の決済も銀行でやらなくてもできる。金銭消費貸借契約や抵当権設定契約も電子でできる銀行もあるのでいよいよ銀行という店舗はなくなる可能性はある。