2023年度の採用状況調査で、主要企業の大卒内定者(23年春入社)は22年春入社数と比べて5.7%増えた。
全体の増加は4年ぶり。
新型コロナウイルス禍からの経済再開や人手不足を受けて、非製造業を中心に採用意欲が高まっている。採用計画に対する内定者の充足率は過去10年で最低となるなど、人材の獲得競争は激しさを増している。
これまで採用を抑制してきた非製造業が4%増と4年ぶりのプラスに転じた。ホテル・旅行(6倍)や外食・その他サービス(4%増)などが回復し、23業種中で18業種がプラスとなった。
客室乗務員以外の大卒新卒の総合職採用を3年ぶりに再開した全日本空輸(ANA)は66人を採用する。「卒業後3年以内であれば他社に就業中の人でも応募可能にした」という。
景気に左右されるのが企業の採用状況だが、不景気でも優秀な人間は引く手あまただ。優秀とは高学歴ではない。すでに学歴社会で今後の日本は救えない。そのことはこの30年間の日本の状況をみれば明白。