テーブルでスマートフォン決済できる仕組みが外食業界で広がる。
ファミレスチェーン最大手のすかいらーくホールディングス(HD)は早ければ2023年に導入する。
コロワイド傘下のレインズインターナショナルも8月、スマホ決済対応の新業態を開いた。コロナ禍での行動制限がなくなり飲食店への客足は戻りつつある一方、お店にとって従業員不足は課題のまま。省人化でいかに効率運営できるかが競争力を左右する。
すかいらーくHDは卓上に設置した注文端末で決済する仕組みを導入する。国内約3000店舗のうち、主力業態の「ガスト」や「バーミヤン」などタッチパネル式の注文端末を採用している2600店舗程度に導入する予定だ。
同社の谷真会長兼社長は「クーポンの処理ができる仕組みを整え、23年の半ばごろから導入を始めたい」と話す。注文端末に表示されるQRコードをスマホで読み取って決済する方式を想定する。タブレット端末によるテーブル決済は、セルフレジのように新たに設置する場所が要らないため、既存店でも導入しやすいという。現金での決済を希望する客向けに有人のレジは残す。
日本はキャッシュレス化があまり進んでおらず地方へ行けば、ほぼ現金のみ取り扱いの店が多い。長期休暇前に現金をおろしておかないと休日に下ろす羽目になる。