岸田文雄首相は15日、首相官邸で米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)と面会した。
同社のスマートフォン「iPhone」にマイナンバーカードの機能を搭載できるように協力を要請した。同席者によるとクック氏は「取り組みたい」と答えた。
マイナンバーカードを巡っては、米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」によるスマートフォンには2023年5月から機能を搭載できる。iPhoneに関しては現状ではめどが立っていない。
24年秋には現行の健康保険証を廃止して「マイナ保険証」に切り替える方針だ。利用者は個人向けの専用サイトで診療履歴や薬の使用歴などを簡単に確認できるようになる。
行政や医療などで活用する場合、カードを読み取る必要がある。スマートフォンに搭載できれば、専用サイトで円滑に手続きが進められる。
しかし、未だに保険証とマイナンバーカードを一体化させる意味が伝わらない。