時流

走行中のEV、道路から給電

大林組はデンソーと組み、走行中の電気自動車(EV)に道路から無線給電する技術を開発する。

2025年をめどに実用化を目指す。利用が広がるEVだが、給電網の充実が課題になっている。道路を活用したEVの給電インフラを構築できれば普及に弾みがつく。

道路に埋めたコイルに電源から電流を流して磁界を発生させ、その上を通過したEVに積んだコイルにも電流を生む「磁界結合方式」と呼ぶ手法を利用する。大林組の繊維補強コンクリートで舗装の耐久性を上げ、コイルを浅い地中に設置して給電効率を上げる。デンソーはコイルと電源の性能を高める。

これが実用されればEVも普及するだろう。ただ道路が圧雪、凍結する地方の普及は難しい。東北、北海道には別の対策が必須だ。