時流

物価3%で円安も150円台、日銀が動かない理由

物価上昇率は3%台に到達したのに、日銀は動きを止めたままです。

円相場も日銀緩和が一因となって1ドル=150円台まで一時下落。

日銀は27~28日の金融政策決定会合で大規模緩和の現状維持を決めました。

つまり日銀は物価高は一時的なものと判断しています。

日銀が利上げに転じれば、住宅ローン金利も上がって家計には重荷となります。中小企業は新型コロナウイルス危機下で積み増した借金を抱えたままです。

政府財政も利払い負担が重くなるでしょう。日銀の利上げだけで世界的な原油高やドル高を抑えられるわけではなく、じっと動かない日銀の判断にも合理性はありますが、ひょっとしたら最後のかけに出ているのかもしれません。

日本国民が2%インフレが定着するのが先か、日本経済がさらに減速してしまうのが先か。