日本エアコミューター(JAC、鹿児島県霧島市)など九州の地域航空3社と全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)は23日、10月30日から共同運航(コードシェア)を始めると発表した。
地域航空の座席をANAとJALの双方の便として購入できるようになる。大手2社の系列超えのコードシェアは初めて。5社は販路を広げて観光客を増やし離島などの航空交通網維持にもつなげる
地域航空ではJACのほか、オリエンタルエアブリッジ(ORC、長崎県大村市)、天草エアライン(AMX、熊本県天草市)が参加する。
従来もANAはORCと、JALはAMXとコードシェアを実施し、地域航空会社の座席の一部を販売していた。
JACはJAL子会社でこれまでもJAL便として運航している。ANAなど大手のマイル会員による地域航空会社の利用促進が見込めるほか、乗り継ぎの予約の利便性も高まる。
5社は協業を深める目的で2019年に有限責任事業組合を設立し、販促などで連携してきた。
離島などでは短距離の航空便は重要な生活インフラだが、人口減少が進むなかで経営環境は厳しい。コードシェアで域外からの観光客の呼び込みを進めたい考えだ。
離島での航空便は観光客が命綱、地方がもっともっと活発になり日本の航空業界を支えてほしい。