時流

AI診療 全身へ

人工知能(AI)を活用したスタートアップの診察支援サービスが活躍の裾野を広げている。

アイリス(東京・千代田)は、咽頭の画像からインフルエンザの兆候を見つけ出すシステムの薬事承認を取得した専用カメラで咽頭を撮影し、「インフルエンザ濾胞(ろほう)」と呼ばれる腫れ物(直径2~3ミリメートル)をAIが探すのだ。

アイリスは17年創業。約100病院から計50万枚を超える咽頭画像を集め、AIに読み込ませてきた。これに関節痛の有無など専門医が診察で重視する項目を組み合わせ、総合的に判断するシステムを作り上げたのだ。

データーが増えれば増えるほど誤差も少なくなるだろう。早期発見に繋がり、AIをいち早く導入した病院に行けば、セカンドオピニオンも必要ではない時代が来るかもしれない。