現実の被写体と仮想空間の背景を組み合わせて映像を撮影する「バーチャルプロダクション」と呼ばれる手法が広がっている。
ソニーグループは日米で専用のスタジオを新設し、映画やドラマ、CMの撮影用の需要を取り込む。撮影が屋内で完結するため海外などでのロケが不要となり、撮影日数やコストを大幅に削減できる。映像制作のあり方を一変させる技術だ。
仮想空間なのでどんな空間も創造できてしまう。
従来は新商品のCMでは海外で野外ロケをすることが多かった企業は撮影用の車を海外に船で輸送する手間があったほか、現地関係者とのやりとりや天候次第で撮影が延期になるなどしていた。これまで海外ロケには数週間ほどかかるケースが多かったが、1〜2日で済む場合もあるだろう。コスト面でもスタッフの海外滞在費などが不要になる。また後で合成する手間や、監督の確認もその場でできる利点がある。
あとは実際の現場でしか出せない役者の微妙な表情が出せるか出せないかは役者次第であろう。ますます役者の質が求められるかもしれない。表情豊かなバーチャル役者も出てくるだろう。