国際貿易でやりとりされる船舶や貨物にかける海上保険でウクライナ周辺の黒海やアゾフ海を行き来する場合の保険料が上がる可能性がでてきた。
英ロイズ保険組合などがウクライナ周辺を「リスクの高い地域」に指定し保険料の基準を引き上げる検討に入る。
ロイズなどが基準を引き上げれば、国内の損害保険各社も同海域の保険料を上げる。
軍事行動に伴う被害は通常支払対象外のため、主契約に上乗せして「戦争保険」に加入する必要がある。
保険料の増加により、運搬コストが高くなることから資源価格に跳ね返る可能性も大きい。背景には海外の再保険市場の警戒感の高まりがある。
ちなみに過去には2019年、ホルムズ海峡でタンカー攻撃が続いた時の保険料は20倍になった。