盗まれたわけではない。
世界の暗号資産(仮想通貨)の価値が減少したのだ。
情報サイトのコインマーケットキャップによると、27日時点で世界全体の時価総額は1.2兆ドル(155兆円)と昨年末から46%減り、1兆ドルが消失した。
金融緩和であふれたマネーが時価総額を押し上げていたが、米利上げで資金の逆回転が起きた。
代表的な仮想通貨のビットコインも高値(約6万7000ドル)から半値以下に下がり、イーサリアムも昨年末比で5割下落した。下落率はハイテク株の多いナスダック総合株価指数(22%安)と比べても大きい。つまり乱高下が激しいのが現在の暗号資産の特徴といえる。
ビットコインは株式などの伝統的な資産と値動きが連動しない「デジタルゴールド」と呼ばれたが、実際には株と同時に下落した。
つまり仮想通貨は株と同じリスク資産の一種と世界が認めたのかもしれない。