今後増えてくる空き家の解体費はどれくらいかかるのだろうか?
まず知っておきたいのは、規模が同じ建物でも構造や立地によって費用が大きく変わるという点だ。
家屋の構造は主に木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造(RC造)がある。鉄骨造とRC造は木造に比べ頑丈なため解体に手間がかかり、工期が長くなりやすい。廃棄する建材の量も多く、運搬・処理を含めた解体費は一般的に高くなる。
また、構造と立地以外の要因で解体費が増えることも多い。
都市部で目立つのが敷地いっぱいに家が建ち、重機を入れるスペースがない場合だ。場所をつくるため建物の一部をバールなどを使って手で壊す必要があり、費用増につながる。
また、建材にアスベスト(石綿)を使っている建物は除去費が発生する。石綿は吸い込むと肺がんなどを起こす恐れがあるからだ。
おおよその目安を知ることは必要である。