時流

エア・ウォーター、トマト生産5割増

産業ガス大手のエア・ウォーターは千歳農場(北海道千歳市)のトマト生産量を2023年から5割増やす。4億円を投じて、ガラスハウス内の栽培スペースを従来の4ヘクタールから6ヘクタールに広げた。

海外産トマトの価格は輸送コストの上昇などで高騰しており、外食や小売り各社が国内調達を増やす動きに対応するためだ。

千歳農場で収穫したトマトは、大手外食チェーンやスーパーなどに出荷する。アレフが展開するハンバーグ店「びっくりドンキー」やセブン―イレブン・ジャパンなどと取引がある。

ガス業者が農業に進出する利点としては、暖房システムに液化天然ガス(LNG)を使っていることだ。

またトマトの光合成を促すため、液化炭酸ガスを活用している。また自社開発した選果機を導入し作業を効率化している。自社の本業を強みに北海道の農業を盛り上げていることは大変喜ばしいと思う。