金融庁は地方銀行が抱える有価証券の運用リスクを重点検証する。
大半の地銀が債券運用で含み損を抱えている状況で、経営体力と比べ過大なリスクを負っていないかを確認する。運用人材が不足し、リスク管理体制が脆弱な地銀もあると言う。
今回は有価証券リスクに絞った重点検証で、地銀に対するものは2017年以来5年ぶり。
チェック項目は主に3つ。経営体力(自己資本)に見合ったリスク量になっているか、リスク管理能力があるか、経営陣を含めたリスクガバナンスが機能しているかだ。
地方銀行は難しい局面に立たされている。来年コロナ融資の返済が始まるが、回復していない企業も多々ある。追加融資も厳しい企業も多々ある。