時流

眠る不用品「44兆円の宝」

愛知県蒲郡市は清掃工場に粗大ごみとして持ち込まれた不用品を、フリマアプリ大手のメルカリと組んで販売する国内初の取り組みを始めた。

企業間での再利用を仲介する仕組みも整備し、カーテンメーカーが廃棄した樹脂を別の企業が利用する連携も生まれた。愛知県内の自治体の中でも多いごみの削減につなげるねらいだ。

蒲郡市は4月、フリマアプリ大手のメルカリと連携協定を締結した。粗大ごみとして持ち込まれた不用品の出品は5月に始めた。自治体としては全国初の取り組みで、7月からは愛好家の購入を想定し、不要になったマンホールの出品も始めた。

売上金は蒲郡市の収入になるが、目的は収入ではない。市民にリユースの意識を根付かせ、ごみを減らすのが狙いのようだ。

メルカリに出品する担当者は数ヶ月も経てばプロフェッショナルになるだろう。その特性を活かし地域社会の高齢者に出品の楽しさを教え市民のIT化を進め、敷いては認知症対策の一環にもならないだろうか?