時流

札幌「五輪以来」の大変貌

2030年度の北海道新幹線延伸を控え、札幌市中心部で再開発が進む。1972年の札幌冬季五輪から半世紀が過ぎ、ビルの老朽化が目立つためだ。街は50年ぶりに大変貌を遂げようとしている。

JR北海道と札幌市が札幌駅前の「北5西1西2」地区で計画する複合商業施設は、北海道で最大となる245メートルのビルだ。新幹線駅と直結する地上43階地下4階建てになる。23年度中に着工し、28年度に完成する。

新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、夜のイメージが強かった繁華街すすきので昼の需要も見込んだ再開発が進む。20年閉店した商業施設「ススキノラフィラ」跡地に、物販やホテル、映画館、飲食店が入居する複合施設が23年秋に開業する。

すすきのの北に位置する「狸小路商店街」に面する「南2西3」地区では「ライオンズタワー札幌」が建つ。133戸の住戸に加えて、地下2階~地上6階に物販や飲食店、水族館が入居する。水族館の展示や飼育について、おたる水族館(北海道小樽市)が協力する。

街のランドマークの大通公園近くでは、北海道銀行本店が入居する道銀ビルディングと新大通ビルディングの2つのビルを建て替えて一体的に再開発する。185メートルの複合ビルが28年に誕生する。

2028年までは札幌は建築ラッシュである。