仕組み債で販売停止が相次ぐ。
楽天証券は9月末にすべての仕組み債の取り扱いを停止する。
楽天証券は業務委託する金融商品仲介業者を通して仕組み債を販売してきた。
仲介業者は主要販売経路のひとつだが、楽天証券の停止で供給元が絞られる。
仕組み債は債券の一つだが、金融派生商品(デリバティブ)を使い国債や社債よりも高い利回りを設定しており、あるネット証券が扱う株価連動の仕組み債の年利は約9%ある。もともとはプロ向けに開発された商品で、最近では個人も購入できるが大きな相場変動があった場合などに損失が膨らみやすい。
証券・金融商品あっせん相談センターには「販売時に十分な説明がなかった」「元本確保の商品だと思っていたが大きな損失が出た」といった苦情があった。
つまり苦情がたくさんあると金融庁は動き、なければ動かない。