大林組は24日、オーストラリアのシドニーで木材と他の構造部材を組み合わせた木造ハイブリッド構造のビルの施工を受注したと発表した。
地上39階建ての高さ182メートルで、ハイブリッド構造も含めた木造としては世界一の高さになる。
施工中や竣工後の二酸化炭素(CO2)排出量も抑制し、ビルの木造化での脱炭素を進める。
地下から7階が鉄筋コンクリート造、7階から上層が木造と鉄骨造のハイブリッド構造となり、建材にはCLT(直交集成板)を用いる。環境認証で最高等級を取得し、木材のほか低炭素コンクリートなどを用いる。建材調達から施工で発生するCO2排出量を通常の半分以下に抑えることを目標とする。
竣工後は100%再生可能エネルギーでの稼働をめざす。オーストラリアでは脱炭素への関心の高さに加え、日本よりも耐火基準が厳しくないことなどから、木造の高層ビル計画が相次いでいる。
完成したらぜひ社員研修でオーストラリアへ行ってこのビルを見てみたい。