「いきなり!ステーキ」などを運営するペッパーフードサービスは12日、創業者の一瀬邦夫社長が同日付で辞任したと発表した。
2022年12月期の税引き損益が一転して赤字見通しとなるなど、業績不振が続くことの責任を取る。社長には邦夫氏の長男、一瀬健作副社長が就いた。減資や株主優待制度の廃止なども決め、経営再建を急ぐ。
22年12月期の税引き損益は10億円の赤字(前期は3億8700万円の黒字)になりそう。従来は2億1600万円の黒字を見込んでいた。主力の「いきなり!ステーキ」などで夕食時間帯の需要回復が遅れている。
いきなりステーキは、リーズナブルな価格でおいしいお肉を食べられるというふれ込みだが、札幌はそんなに店舗は無いが、本州だと店舗間の距離が近すぎ、お客様の取り合いが発生していると過去の日経新聞で読んだ記憶がある。
同社は、業績回復に向けて株主優待制度を廃止する方向で半期ごとに店舗で使える優待券や同社商品を保有株式数に応じて配布していたが、「事業拡大のための投資で企業価値を向上させ、早期の復配を目指すことが株主への利益還元につながる」と判断したようだ。
お肉を食べたい分量を言うとその場でカットして焼いてくれるという斬新なスタイルの先駆けの企業としてなんとか踏ん張ってほしい。