時流

将来の年金、アプリで把握

厚労省は近く、民間事業者向けに公的年金の試算に不可欠なデータやプログラムを公開する。API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)と呼ばれる技術を使って、公的データと民間アプリの連携を短時間・低コストでやりやすくする。家計簿アプリ事業者らのアプリ開発を後押しする狙いがあるようだ。

年金額を簡単に試算できるような仕組みを検討する。銀行口座や証券口座などと連携できる家計簿アプリに、公的年金などの試算データを組み合わせる。22年度内にも試算データを閲覧できるツールを実用化させるためだ。

これまで年金保険料の納付実績は年1回の「ねんきん定期便」のほか、「ねんきんネット」で年金見込み額を試算することができた。年金データを家計簿アプリなどで確認できるようになれば、自分の資産の全体像を把握しやすくなる。年金受給額の把握は家計のスリム化にも一役買いそうだ。と日経新聞には書いてある。

が、はたしてアプリが必要だろうか?すでに支払ってきた年金額は変わらないだろうし、年金定期便のはがきを見れば将来受け取れる年金額は一目瞭然だ。

アプリの開発に公的資金が使われるのであれば本末転倒だ。アプリの開発よりも国民の年金の運用をよくすることのほうが大事だと私は思う。

また、セキュリティー強化にかかる資金も気になる。