時流

KDDI障害、自動運転「ひやり」で済むか

「通信に依存しすぎたら安全運行が難しくなる」

2日、スバルのほかトヨタ自動車やマツダ、スズキのコネクテッドカー(つながる車)のサービスが一部使えなくなった。通信基盤にKDDIの回線を使っていたからだある。

ボタンを押せば直接コールセンターにつながるSOS機能など、事故や故障など緊急時に備えたライフライン(生命線)が途絶えた。

あらゆるモノがネットにつながる「IoT」時代のインフラの脆弱性が浮き彫りになった。

JR貨物の列車運行を管理する指令室に全国のターミナル駅から報告が相次いだのは、コンテナの位置情報を追う機器のほぼ全てが使えなくなり、駅構内での積み下ろし作業が滞ったからだ。ダイヤの遅れは最大10時間に及んだ。

日本航空は空港で使う無線機3300台のうち約半数が使えなくなった。

通信障害時に予備回線やWi-Fiに切り替わるシステムの開発を早急に求められる。人が作ったものに絶対はない。