新型コロナウイルスの流行に伴い、生命保険会社が契約者に支払う入院給付金が2011年に起きた東日本大震災の死亡保険金を上回った。請求が相次いだ4月だけで500億円を超え、なお高水準が続く。
各社は人員を増やして対応するが、支払業務は遅れ気味になっているようだ。実際に入院していなくても給付金を受け取れる措置の見直しを求める声も広がっている。
支払額が膨らむ入院給付金だが、実際に入院した患者からの請求は全体の1割前後にとどまり、残りは陽性と判定されたにもかかわらず、自宅などで療養する「みなし入院」が大部分を占めている。
生保協によれば、加盟社がみなし入院で支払った給付金は計1452億円にのぼっている。
生命保険の保険料の値上げもあるかもしれない。