「人生100年時代」に自立的で豊かな生活を将来にわたって送るには、金融に関するリテラシーが欠かせない。
個人型確定拠出年金(iDeCo、イデコ)の加入状況を都道府県別にみると最大3.2倍の差があり「投資熱」の高い地域ほどリテラシーが高い傾向があった。
iDeCoは確定拠出年金法に基づく私的年金で、自営業者や企業年金のない会社員、学生などが任意で加入できる。
掛け金全額が所得控除の対象となり、運用益も非課税になる。2022年3月時点の加入者は238万7772人と、12年3月からの10年間で17倍に増えた。
上位は金融広報中央委員会が実施した「金融リテラシー調査 2019年」で正答率が高い傾向にあった。調査の1位は香川県、2位は長野県で、石川県や東京都も中上位に位置する。
なぜ香川県が一位になったのか?
それは失敗を経験したからだ。詳しくは書かないが、過去にこの地方で人気の投資信託が暴落した経験を持つ。それ以降、香川県は生活設計に役立つ「くらしのセミナー」を各地で実施している。成人年齢が4月に18歳へと引き下げられたことで、高校では「資産形成」の授業が始まり県内の私立高は野村証券と学習支援に関する連携協定を締結し、講師派遣などについてサポートを受けている。