時流

終の棲家の負担増

高齢者が安心して住宅に住めなくなっている。持ち家の修繕費の負担は増え続けている。長寿化によって修繕回数が増え、工事単価も10年で2割上昇する二重苦の様相だ。

修繕は外壁や屋根の工事など15~30年程度で繰り返される項目が多く、「長寿化で生涯を通じて必要な工事回数も増えている」マンションはマンションで修繕積立金の値上がりがある。

賃貸住宅は、賃貸住宅のオーナーの約7割が高齢者の入居に拒否感を示す。入居中の孤独死で、その後の賃貸が難しくなったり、認知症を患ってほかの入居者とトラブルになったりすることを警戒する。賃貸仲介業者は入居者を斡旋しないと売上が立たないため家賃の保証会社をつけ賃貸住宅オーナーに入居者の属性の良さをアピールするが、認知症になったら退去してもらうという内容の賃貸借契約書は見たことがない。当然入居者が入居中に認知症になり近隣トラブルになっても仲介業者は助けてくれない。

高齢者の終の棲家は月々の出費はそれなりにかかるが、やはりプロが運営している高齢者施設が一番だと私は思っている。